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この記事では、Ptengine Smart LPO 新機能について解説いたします。
今回のアップデートの主なポイントは3つです。
1.ブロックと要素の導入 2.詳細レポート機能の追加 3.エクスポート機能の追加
一連のアップデートで、ヒートマップ機能のユーザビリティだけではなく、インサイト得るためのデータもより大きくアップデートしました。
ご留意事項 この度のアップデートでは、段階的に機能を公開してまいります。現状では既存のユーザーさまに向けた限定的な公開となります。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
新しいヒートマップの画面は現状のものと大きく異なります。新機能とその場所をご確認ください。
この度のアップデートである「ブロック」と「要素」は、ページの隅々までより充実した分析ができます。新しい分析レポートは、ページ構成を自動的に「ブロック」と「要素」に分け、データを整理します。 さらに、ヒートマップを組み合わせることで、定量・定性両方の観点からコンテンツの効果と、次のアクションのヒントを得ることができます。
「ブロック」とは、ページコンテンツやページ構造に応じて切り分けられた要素のまとまりを指します。ブロック分析では、ブロックごとの効果を把握することができます。
「要素」とは、ページ上の最小単位のコンテンツです。要素分析は、コンテンツの効果をよりピンポイントに理解することができます。
ブロックおよび要素分析を行う際には、「CV」を事前に設定いただく必要がございます。CVの設定は、「ページ設定」で行うことができます。
なお、ページ設定およびブロック・要素の調整は、あとからでも可能です。
Tip: ページごとにCVは異なるため、分析をされたいページごとにCVを設定してください。
ページ設定を行うには、以下の3つの方法があります。 1.ヒートマップ画面でブロック・要素を設定していない場合に表示されるポップアップより 2.ブロック編集ボタンより 3.画面の右上のボタンより
ページ設定では、ページのパフォーマンスを把握するのに不可欠な「CV」、「ブロック」、「要素・CTA」それぞれの設定ができます。
「ページのCV設定」 CV (コンバージョン) を設定すれば、成果に紐付いたレポートを確認することができます。選択したCVは、レポートに反映されます。 左には、すでに登録されているCVが表示されます。新たなCVを追加することも可能です。また、選択されたCVは右に表示されます。ドラッグすると表示順番を変更することができます。
「ブロック設定」 改善アイディアをより効率的に得るため、ページコンテンツを目的ごとにまとめて分析することも可能です。デフォルトでは、ページコンテンツを自動的にスキャンして識別・ブロック化しますが、ブロック名や、まとめる範囲を微調整することも可能です。 1は、デバイスの切り替えボタンです。 2は、操作を元に戻す、取り消した操作をもう一度行うボタンです。
また、画面上の緑色の部分は選択された内容です。マウスオーバーすると、各ブロックの名前が表示されます。表示内容は、ブロックの名前以外に、「名前の変更」、「ブロックを結合」、「一覧で確認」、「追従要素に設定」を選択することができます。
「ブロックを結合」:結合モードに入ります。ご希望の内容を選んで、ブロックの名前は右に表します。その後、「確定」を押すと、ブロックの結合できます。
「結合したブロックを編集」:結合したブロックを分割することができます。
「一覧で確認」:ブロックの位置を示す機能です。クリックすると、一覧でブロックの名前がハイライトされます。
「追従要素に設定」:クリックされても、CVに関わらない追従要素を含むブロックを特定できる機能です。設定されたブロックの名前の前に、「(追従)」が追加されます。
「ブロック一覧」をマウスオーバーすると、︙には、「名前の変更」、「ページ上で位置を確認」、「追従要素に設定」、「削除」機能が含まれます。
また、ページの隠し要素とアコーディオンメニューの内容を確認したい時は、画面操作モードをクリックしてください。
「要素とCTA設定」 テキストや画像、ボタンなどの要素ごとの分析ができます。デフォルトでは、ページコンテンツを自動的にスキャンして識別しますが、追加や削除、要素名設定、CTA設定などを調整できます。 要素設定はブロック設定の機能とほとんど同じです。しかし、ブロック内の状況を確認したい時は、要素設定をしていただく必要があります。また、要素設定の際には「CTAの追加」も可能です。 「CTAの追加」とは、クリックの中でも、重要なクリック要素の指定ができる機能です。「要素一覧」で、指定された要素名の前に「(CTA)」が追加されます。
各ブロックのインプレッション、クリック、離脱、CVに貢献したクリックの可視化により、さらにピンポイントな分析・改善をサポートします。
データテーブルでは、ブロックごとの各指標を表示できます。表示可能な指標は以下の通りです:
データテーブルでは、パフォーマンスの良いブロックと改善が必要なブロックを視覚的に理解できるよう、パフォーマンスの良いブロックを緑色で、パフォーマンスの悪いブロックを赤色で表示しています。
要素とは、ボタン、画像、テキストなどのページを構成するアイテムのことです。要素分析では、各要素のインプレッション、クリック、CV(コンバージョン)貢献度が確認できます。さらに、CTAを設定すると、ユーザーのコンバージョンに導く要素へのクリック数がわかります。
右側のデータテーブルには要素ごとの各指標を表示します。表示可能な指標は以下の通りです:
データテーブルではパフォーマンスの良い要素を視覚的に理解できるように、緑色で表示しています。ページ下位の要素が緑の場合、その要素へのインプレッションを増やすことで、ページ全体への効果が高まる可能性があります。
CTAの設定
CTA (Call To Action) とは、ユーザーをコンバージョンへと導く重要なクリック要素です。 ページの中でコンバージョンに進むためのボタンをCTAとして設定すると、CTAクリック率が自動的に計算され、ページのパフォーマンスを把握する際に役立ちます。
要素名の︙をクリックすると、「CTAに設定」ができます。設定した要素名の前には、「(CTA)」と追加されます。
指定要素のCTAクリック率は、画面右上「詳細レポート」内の「ブロック」セクションで確認できます。また、「主要指標」と「詳細分析」セクションでは、ページ全体の状況の確認もできます。
追従要素の設定
追従要素とは、スクロールに関係なく、常時画面に表示される要素です(ナビゲーションメニューや固定バナー、チャットボックスなど)。 追従要素として設定することで、インプレッション、ブロック離脱率、滞在時間などのデータを、レポートから除外することができます。 追従要素に設定した後、要素名の前に「(追従)」がついてあります。
比較ヒートマップによって、異なる条件におけるコンテンツパフォーマンスの違いをより迅速に把握できます。
画面左上の「比較対象追加」をクリックすると、ヒートマップを追加し、並べて比較できるようになります。
比較ヒートマップを追加した後、各ヒートマップでページURL、期間、デバイス、セグメント条件、ヒートマップタイプの切り替えで比較したい内容に応じて切り替えます。
また、右側のブロック・要素の分析レポートには、設定した条件に従って対応する比較データと差分値が表示されます。現在、Ptengineでは、最大6つのヒートマップを比較することができます。
主要指標は、ページに関する指標を一目でわかるように用意された看板です。 訪問数、PV数、クリック数、ページ平均滞在時間が含まれます。流入のほか、 FV離脱率をはじめとする離脱の指標、CV率に関するデータも表示します。
比較しているページに共通したブロックや要素の比較データを表示します。 画面一番左側のヒートマップのデータを基準として、他の比較ヒートマップのデータの差分値を表示し、緑色はパフォーマンスが良い場合、赤色は改善が必要な部分を表します。
現在、ページの構造が異なるため、異なるページのURLを比較することはできません。また、異なるデバイスを比較する場合のブロックや要素のレポートの表示は、一時的にサポートされていません。
ヒートマップ上では、ページのブロックや要素ごとにデータのパフォーマンスを直感的に確認することができます。
ヒートマップ画面上の「ページ分析」をクリックすると、その右隣に「表示形式」が表示され、データを切り替えて確認することができます。
上部のプルダウンリストでは「ブロックデータ」と「要素データ」を選択することができます。切り替えると、ヒートマップには右側の分析レポートと一致するブロックや要素が表示されます。
下部のプルダウンリストでは、ブロックや要素に表示する「データ指標」を選択することができます。選択すると、ヒートマップ上に該当する数値が表示され、クリック数やCV貢献数などが確認できます。
ヒートマップ上のブロックや要素をクリックすると、詳細データを確認することができます。詳細データパネルでは、現在のブロックや要素の各データ指標と、クリックした訪問者の流入元、広告、地域などのセグメント情報が表示されます。
右上にある「編集またはABテスト」というボタンをクリックすれば、Ptengine Experienceを開き、ページ編集を行うことができます。
詳細レポートは、該当のページの指標をまとめたレポート機能です。 これを活用することで、ページ全体の状況を一目で把握できるだけでなく、他メンバーと認識を合わせ、合意するレポート作成に役立ちます。ページのダイジェストデータだけではなく、コンテンツごとのより詳細なデータも表示しています。
詳細レポートはページ全体の主要指標だけではなく、デバイス別、流入経由、新規/再訪問、日別などの詳細分析も含まれています。また、各要素、ブロックの分析も揃っています。
「主要指標」と「詳細分析」は、ページ全体の状況を把握すためのデータです。ブロック、要素ごとの分析はユーザーの興味を可視化します。
各分析はスライドで閲覧できます。表示データは「集客」、「行動」、「ランディングページのパフォーマンス」の3つの軸をもとに分類しています。具体的な指標及び定義は以下の通りです。
ブロック指標
要素指標
新しいレポートでは、エクスポート機能によるヒートマプキャプチャの出力、データレポートの出力ができます。
画面の右上にある「ヒートマップキャプチャ」をクリックすると、キャプチャデータの取得をはじめます。
ヒートマップのキャプチャ取得中は、ヒートマップを見たり、他のタブに移動しても問題ありません。ただし、ページを閉じたり、再読み込みはしないようにしてください。
キャプチャ取得中は画面操作を行うことができます。ヒートマップの種類やセグメントを切り替えながら、その都度エクスポートをすれば、複数のキャプチャをダウンロードすることができます。
Tip: 同時に複数のファイルをダウンロードする際、ブラウザから、複数のファイルの同時ダウンロードへの同意メッセージが表示されることがあります。許可をクリックすると、エクスポートができます。
ページのデザインや仕様により、一部のページにはキャプチャが正しくダウンロードされない場合があります。その場合は、Ptengine Chrome拡張機能を使用することで、ヒートマップページで手動でキャプチャを取得することができます。
*プラグイン内のスクリーンショット機能は、v0.5バージョンのユーザーさまのみ利用可能です。
プラグインのダウンロードはこちら
ヒートマップは、ZIPファイル形式で出力されます。ファイルには、ページ全体のスクリーンショットと、ブロックごとに分かれたスクリーンショットそれぞれが含まれます。
詳細レポートで、「レポートを出力」をクリックすると、詳細レポート内にあるすべてのデータとこのページのヒートマップキャプチャを取得できます。詳細レポートは、メール宛に送られます。デフォルトの送付先は、アカウントのメールアドレスです。
出力完了後、指定メールアドレスにメールが届きます。このダウンロードリンクの有効期限は7日間です。
出力される内容は、データを含むExcelシートと、端末別&ヒートマップ種類別のキャプチャです。
これまでのPtengineヒートマップとは大きな違いがあります。
スクロール到達率:ページのパフォーマンスを知るための重要な要素であるため、非表示にする機能を削除しました。
隠し要素の表示:クリックヒートマップを確認する際に、隠し要素の表示は、ヒートマップ全体の表示に影響を与えます。そのため、デフォルトで隠し要素のチェックポイントは表示されないようになりました。しかし、画面操作モードでメニューを展開してからヒートマップに戻れば、展開後のヒートマップを確認することができます。
一時的に詳細数値データを削除しました。今後、数値詳細を表示する形にバージョンアップをしていく予定です。
滞在時間とは、スクロールを止め、このブロック・要素に注目した時間の平均です。
それに伴い、アテンションヒートマップの計算ロジックの調整を行いました。
以前のアテンションヒートマップは、ユーザーのスクロール頻度に基づいて計算されていました。今回は、平均滞在時間の追加することで、アテンションヒートマップも平均滞在時間に基づいて算出するようになりました。
また、FV離脱の定義を更新し、いかなる操作やアクションも行わなかったユーザーをFV離脱に定義するよう変更しました。
ユーザーごとに画面解像度は異なるため、以前は固定だった100%の位置設定を、訪問者の画面解像度に基づいて算出する「スクロール開始位置」へとアップデートしました。
ユーザーがページを開いて最初に表示される平均の表示エリアを算出するため、ページの冒頭の重要なコンテンツがユーザーにきちんと表示されているかどうかを知るのに役立ちます。
スクロール到達率の数値表記の精度を上げ、表示しているラインの数字は、そのラインに到達した割合となりました。
旧バージョン:各ラインにおける数値は、一つ前のラインとの間で離脱したユーザーも含む。 新バージョン:各ラインにおける数値は、そのラインに到達したユーザーの割合を指す。
Tip: スクロール到達率が以前よりやや低く算出される可能性がありますが、事実に基づいたより精度の高い数値となります。
Ptengineプラグインをアップデートし、新たな機能を追加しました。 プラグインを入れた状態で実際のサイトを開くと、画面左下にフローティングで、サイトをリアルタイムで閲覧している人数を表示します。
Tip: プラグインはこちらでダウンロードできます。
ボタンにカーソルを合わせると、「ヒートマップを表示」、「施策を始める」、「もっとを見る」の3つの選択肢を表示します。
このポップアップはプラグインで表示を「ON」することで表示されます。
ページの表示や仕様は常に進化しており、現時点でいくつかこの度のアップデートではサポートされていない仕様がございます。
ページ下部のコンテンツが遅延ロードされるページの場合、デフォルトの自動要素識別では認識されないことがあります。 ヒートマップでページの一番下まで手動でスクロールし表示してから、ブロック設定、または要素設定モードに入り、再スキャンや調整を行ってください。
データ収集時と現在公開されているページに大きな差異がある場合、うまくデータがマッピングできない場合があります。
その際は、ページ改修前のページの状態をあらかじめ「ページ保存機能」で保存していただくことをおすすめします。設定されていたブロックと要素の設定は同時に保存され、改修後でもページを遡って分析することができます。
ページ改修後、ページの変更が大きい場合は、新しいページで改めてブロックまたは要素を再設定する必要があります。
下記構造においては、インプレッションデータを用いる指標(インプレッション/クリック率/ブロック離脱)を扱うことができません。
1)追従コンテンツ:ページに追従(フローティング)するブロックまたは要素は、現時点ではインプレッション、クリック率、ブロック離脱の正確な計算をサポートできません。
2)アンケート型LP:各質問ごとに展開されるアンケート型LPについては、現時点ではインプレッション、クリック率、ブロック離脱を正確に計算することができません。
3)隠れたブロックまたは要素:最初表示されていない隠れたメニューや、タブで切り替えるコンテンツは、インプレッション、クリック率、ブロック離脱を正確に計算できません。
いずれのケースにおいても、今後はブロックおよび要素の識別の精度を上げ、データをご提供できるよう努めてまいります。
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