体験作成

この記事では、Ptengine Experienceで新規体験を作成する際の手順と、体験の配信設定についてご紹介します。

体験作成の概要 #

Webサイトを通じて顧客とのエンゲージメントを最大化し、激しいデジタルマーケティングの競争の中で成長し続けていくには、頻度と品質の高い施策の実行と、獲得したインサイトを継続して検証していくことが不可欠です。そのための一つの方法が、Ptengine Experienceでの適時適切な体験配信と検証となります。

Experienceでは、制作、技術のハードルなく担当者レベルで施策を実行し、その効果をさまざまな角度から確認することができます。

  • 1体験作成
    まず実行したい施策を作成します。「体験を新規作成」をクリックし、ポップアップや固定バーを作成したい場合はWeb接客を、テキストや画像の変更などを行いたい場合はページ編集を選択します。A/Bテストはここで選択しなくても、後のステップでも追加できます。有料プランをご利用の場合は、Web接客とページ編集の組み合わせ(アドバンスモード)や、リダイレクトテストを実施することも可能です。
  • 2クリエイティブのデザイン
    次に施策のデザインを編集します。編集画面の操作方法はクリエイティブ作成をご覧ください。
  • 3表示/停止の条件
    Web接客(ポップアップ・固定バー)を実施する場合は、体験の設定画面で表示・停止タイミングおよび、表示の頻度を指定します。

  • 4ページ条件
    体験を表示させるページを特定のURLや正規表現を用いて指定します。
  • 5対象ユーザー
    ユーザーグループやイベント、特定のWebページへの訪問回数、訪問種類、流入元、地域などの属性情報を用いて、体験を表示させるユーザーを指定します。
  • 6体験のゴール
    「ログイン」や「購入」など、体験を評価するための指標を指定します。1つの体験の複数のゴールを登録することで、さまざまな角度から施策を評価できます。詳しくは「ゴールとは」をご確認ください。
  • 7スケジュール
    体験の開始、終了時間をスケジュールで指定します。

以上の設定を終え、プレビューを確認したらいつでも体験を公開できます。
各設定の詳細は以下をご確認ください。

表示/停止の条件 #

偶然訪れたWebサイトで、到着直後にポップアップが表示されるような経験をしたこがないでしょうか?Webサイトの運営者としては、訪問者のニーズに無関係なポップアップを出すことで潜在顧客を遠ざけてしまうことは避けたいものです。

そこで、表示/停止の条件を活用します。ポップアップや固定バーの表示/停止のタイミングまたは表示する頻度を設定することは、訪問者に優れたユーザー体験を提供し、Webサイトのコンバージョン率を高め、ビジネスの推進に関する貴重なインサイトを得るために不可欠な要素です。

設定条件の詳細はこちらの記事をご覧ください。

Note:アドバンス編集モードの場合は、クリエイティブ編集画面よりポップアップの表示・停止条件の設定を行ってください。

ページ条件 #

体験を配信したいページをURL単位で指定できます。ページカテゴリ単位やパラメータ単位で体験を配信したい場合、ログイン後などのユーザーの状態をURLで判別できる場合にご利用いただくと便利です。

「全てのページ」を選択すると、タグが設置されている全てのページが対象となりますのでご注意ください。

条件の指定方法はURLのマッチングルールをご確認ください。

Note:ページ編集の体験を新規作成する際に入力するURLは、あくまで編集作業用のURLになります。配信ページはページ条件で指定してください。

ページ条件チェッカー

意図した条件を入力できているか不安な場合は、ページ条件チェッカーをご活用ください。実際に体験を配信したURLを入力することで、配信対象になっているかどうか確認できます。

  • 1ページ条件を入力後、「ページ条件をチェック」をクリック
  • 2下にチェッカーが展開されるので、実際に体験を配信したいページのURLを1つ入力してください
  • 3確認をクリックすると、下に確認結果が表示されます
  • 4URLは1つずつのみ入力可能で、この操作内の記録は下に残っていきます。また、上記に入力していたページ条件が変更された場合は、随時、下の結果が更新されます。
  • 正規表現の記述が正しいかどうかの確認は、こちらのようなツールでも可能です。

対象ユーザー #

ユーザーのタイプが異なれば求めるものも異なります。ポップアップを出す際、または画像やテキスト変更のテストも、全てのユーザーに同じものを出すことは控え、ユーザーグループごとに出し分けましょう。

例:
・新規訪問者:割引を提示してアプリのダウンロードを誘導
・既存顧客:割引を表示して注文を誘導

下記の対象ユーザーの設定では、任意のユーザーグループやセッション時の条件(ユーザーの行動、訪問の属性、ユーザーラベル)をもとに、配信対象をユーザー単位で指定できます。

ユーザーセグメント:あらかじめ登録しておいたユーザーグループ、またはユーザーグループを新規作成します。

ユーザーの行動:ウェブページ、イベント

訪問の属性:訪問の種類、入り口ページ、参照URL、参照Host、キャンペーン名、流入元、メディア、キーワード、コンテンツ、端末の種類、OS、OSのバージョン、ブラウザ、ブラウザのバージョン、解像度、メーカー、国/地域、都道府県

表示条件の一括貼り付け #

顧客の満足度向上、コンバージョン率の上昇、ひいてはビジネスの業績向上を目指す企業にとって、ユーザー体験のパーソナライゼーションは不可欠です。

しかし、「商品詳細ページに訪問したユーザーにあるポップアップを出したい」や「ExcelファイルにまとめてあるIDリストにこのページを表示させたい」が、URL構造やIDが規則的ではないため、条件を定義するのが難しいという場合はよくあります。

そのような場合、下記の様にExcelやその他のファイルからコピーしたテキストデータを、入力欄に一括貼り付けすることも可能です。瞬時に複数の条件を指定でき作業を効率化できるため、ぜひご活用ください。

  • 1テキストデータをコピー
  • 2ページ条件または対象ユーザーの入力欄にコピーしたデータを貼り付けると、OR条件で入力できます。

Note:ページ条件・対象ユーザーを入力する際、AND条件(かつ)を追加したい場合は、「+条件追加」をクリックして新しい行を追加してください。

体験のゴール #

体験配信はWebサイトの最適化やビジネスを加速させる重要な施策ですが、配信する前に明確な目標と目的を設定することが不可欠です。体験のゴールを設定することで、この体験で何を達成したいのかを明確にし、またその結果を長期的に計測することが可能になります。

体験のゴールは複数登録できるので、ログイン、カート入れ、購入など最終的な目標だけでなくその手前のイベントも設定することで、さまざまな角度から検証できます。

詳しくは「ゴールの登録方法」の記事をご確認ください。

スケジュール #

体験の開始や終了スケジュールを自由に設定できます。配信曜日、時間帯を設定することで定期的な体験の配信/停止の管理を効率化します。

日時設定:開始&終了日時が設定でき、秒単位まで指定できます。

配信曜日と時間帯:指定した時間帯で自動配信&自動停止できます。

タイムゾーン:プロジェクトのタイムゾンに合わせる(デフォルト)と訪問者のタイムゾンに合わせる二択があります。プロジェクトのタイムゾンに合わせると、タイムゾンを跨ぐ場合プロジェクトのタイムゾンへ換算されます。訪問者のタイムゾンに合わせる場合は、プロジェクトに合わせないため、以下のようなケースが発生することがあります。例えば12時から配信の場合は、タイムゾンの原因でキャンペーンレポートで10時からデータが計測されるケースがあるため、予めご了承ください。

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